一般的な株取引では、株を購入し、株価の上昇時に利益を出すことができます。
株価が下落している時は、逆に損失が発生します。
しかし信用取引の方法を利用すれば、株価の下落時であっても利益を出すことは可能です。
但し、一般的に信用取引は現物購入に比べてリスクの面も大きくなるため、利用にあたっては十分な知識とリスク対策が必要です。
それを前提の上で利用すれば、信用取引には売却から取引がスタートできるメリットがあります。
信用取引とは、証券会社から資金を借りて株の売買を行う方法です。
購入から始める場合は、金銭を借りることで顧客は株式を購入します。
売却から始める場合は、株券を借りることで顧客は株式を売却します。
現物取引では自分が用意した資金で運用しますが、信用取引は先に借金をする形になる点に違いがあります。
証拠金は担保としての意味を持ちます。
現物取引のように購入だけの場合は、相場が下落し続けるような状態で利益を出すことはできません。
株式相場は上昇時もあれば、下降時もあります。
売却から取引を始めることができれば、通常に比べて株式運用のチャンスは広がります。
但し、売却から始めて株価が上昇すれば損失が発生するため、通常の株式投資とは逆のパターになります。
信用取引では、レバレッジがかかることも大きな特徴です。
レバレッジはFXでは馴染みのあるサービスであり、証拠金よりも大きな額の取引ができることにより、同じ証拠金で利益の幅を膨らますことが可能です。
株の信用取引でも、レバレッジの利用ができ、少ない投資資金でより大きな株取引ができます。
もちろん、損失に対してもレバレッジが発生します。
レバレッジ効果で証拠金よりも3倍の額の取引ができるとすれば、利益に関して3倍になりますが、損失に関しても3倍になります。
信用取引はハイリスクと言われる理由はこの部分にあります。
相場の下落時に利益が出せる点はメリットですが、レバレッジの影響を理解し、資金管理を十分に徹底させることが必要です。
具体的なリスク管理としては、適時損切りを行うことが大切です。
株式相場が考えていたものと逆の方向に進んだ時は、当初の思惑が外れたと考え、事前に設定した損切りラインを必ず守って損切りすることが重要です。
現在では、投資信託でありながら株式投資に近い運用ができる「ETF」に関しても、ブル型とベア型の投資商品が販売されています。
ブル型は株価が上昇している時に利益が発生し、ベア型は株価が下落している時に利益が発生します。
2倍や3倍などのレバレッジが可能なETFの商品もあります。